日銀・金融政策・投資で地方活性化・今日の株価予想・東証IPO銘柄/京阪電気鉄道株式会社(9045)ほか

▼日銀・金融政策/
 喫緊の課題=景気悪化時に備えた「武器」確保


東海東京証券・チーフエコノミストの斎藤満さん(Mitsuru Saito/Chief Economist, Tokai Tokyo
Securities Co.,Ltd.)は、「日銀の水野審議委員が大津で講演した内容から、日銀にとっての新たな不安を垣間見ることとなった」と語る。

といっても、当面どうやって日銀当座残高を圧縮するかではなく、量的緩和策を解除したことで、日銀はあらためて景気刺激が必要となったときの「武器」を手放したことに対する不安だとして、次のようにコメントした――。

<日銀当座残高の圧縮=中長期国債の売却なしでも可能>

市場には、現在日銀が100兆円近い国債(短国も含む)を保有しているために、日銀当座残高を圧縮する過程で、国債の売却、長期金利上昇を危惧する向きもある。しかし、ここから20兆円あまりの圧縮については、中長期国債の売却をしなくても可能と見られる。つまり、日銀は国債以外に、買入れ手形を44兆円あまり持っているから、これを落としてゆけばよい。これを補完するものとして、5兆円弱保有する買入れ現先を使っても良い。政策金利引上げに際して、当座残高を7兆円以下にする場合でも、国債以外で調節可能だ。

ただし、これらの資産を急テンポで圧縮する過程では、
ターム物の金利が上昇しやすくなる面は否めない。

<「デフレに逆戻りするリスク」が高まった場合が困る>

問題はその後だ。
水野委員は今後「デフレに逆戻りするリスク」と「景気の先行きに過剰な期待が高まり、資産価格が急騰するリスク」が均衡しているとしている。このうち、後者のリスクが高まった場合は、金利引き上げ、流動性の抑制である程度対応可能だが、前者のリスクが高まった場合が困る。

そもそも政府から「再び元に戻るようなことがあってはならない」と釘を刺されている。しかし、今日の日銀は、再び量のスキームに戻らないとすると、追加的に景気を刺激する手段を持ち合わせていない。それだけに、景気の腰がしっかりしている間に、将来の景気悪化時に備えた「武器」を確保しておきたいはず。それが早めの利上げにつながる可能性はある。

▼投資で地方活性化/
  地方経済を元気にするファンド活用の「3段階作戦」


さわかみ投信・社長の澤上篤人さん(Atsuto Sawakami/President, Sawakami Asset Management Inc.)は、地方経済の活性化策について、国や自治体に期待しないほうがよいとして、「3段階作戦」を提案している――。

地方経済全般に元気が見られない。これまで全国津々浦々までお金を流し込む役割を果たしてきた国や自治体が赤字に陥り、公共事業などの予算を大幅に削ったためだ。例外は企業が工場新設などで進出してきている地域。そこでは、大量の設備資金が投入されるし新規雇用も発生するから、消費も高まり地元の経済は活況となる。国や自治体の赤字が解消されれば、地方経済にも明るさが戻る? 「期待しない方がよい」とキッパリ。

<国民一人10万円を消費・投資に使えば、12兆7000億円の需要が発生>

では、どうするか?
簡単なことだとして、こう続けた。「預貯金に眠っている大量の個人資金を、ほんの一部だけでも動かしてやればいい。地方経済はもちろんのこと、日本中がたちまち元気になる。」

たとえば、国民ひとり一人が預貯金から10万円ずつ引き出して、消費でも投資でも好きに使ってくれれば、12兆7000億円の需要が発生する。それは、「GDP500兆円の日本経済にとって、2.5%の成長要因となる」。預貯金残高のたった1.6%が動くだけで、だ。

でも、年金も当てにできなくなってきており、少しでも多く将来の蓄えを積み上げておきたい。景気は良くなってほしいが、虎の子の預貯金を取り崩すのはつらい。「そういうことなら、無理のない3段階作戦で、地方経済を元気にしてしまおう」と言う。

すでに何度かご紹介しているように、第1段階は、全国各地で「おらが町の投信」を設定する。第2段階は、地域密着型の「ご当地ファンド」を設定する。さて、第3段階は・・・・・?

▼今日の株価予想/
 今週のレンジ上値をうかがう場面もあるか?


T&Cホールディングス(代表取締役兼CEO・田中茂樹氏)グループの投資情報会社トレーダーズ・アンド・カンパニー(代表取締役・野田和宏氏)は今朝、今日の株式相場の見通しについて、次のように予想した――。

今日の東京市場は、もみあいレンジの突破をうかがう動きになりそうだ。  
昨日の米国株式は終盤に上値を伸ばした。さらにシカゴ市場の日経先物も16300円を突破している。これを受けて、本日の東京市場も買いが先行しそうだ。その上で、週初に大きく上値を伸ばしてからは狭いレンジのもみあいが続いているが、このレンジの上値をうかがう場面もありそうだ。また、3月も後半に入り、細っている売買代金が回復に向うのかも、上昇継続となるかどうかを見る上で注目される。  

<昨日の高値16367円上回れば、上値トライとなる可能性>

テクニカル面から見ると、日経平均株価は反発。ただし、昨日は前日の高値を上回らず、また安値を下回らず、はらみ足となった。その結果、今週月曜日に16300円台に乗せてからは、16410円(3月14日高値)~16238円(3月14日安値)の上下172円 の狭い範囲での保ち合いになっている。ただし、3月8日安値15553円からの上昇トレンドの存在を考慮すると、昨日の高値16367円を上回れば、あらためて上値トライとなる可能性が強い。その場合、今週の保ち合いレンジの値幅172円をレンジの高値 16410円に加えた16582円が目標となる。一方、下値はまずは昨日の安値16291円がポイント。ここを割り込むと今週の安値が次のサポートとなるが、むしろ先述の上昇トレンドの調整として、15553円~16410円までの上昇幅の38.2%押し16083円が意識されそうだ。

話題の銘柄
東海理化電機製作(6995)/妥当株価は07年3月期予想PER20倍の3800円
同社は、キーロック(メカキー)並びにスイッチ類では国内シェアトップ。
トヨタ内シェア高く、富士重工や三菱自動車などにも積極的に他社拡販を進めている。昨今、トヨタ向けに急伸し、北米では日産向け比率も高く、拡販が順調に進んでいる。

JPモルガンでは、(1)スイッチ類及びキーロックのグローバルでの拡販による売上増、(2)海外拠点の現地化進展による海外拠点の売上・利益増、それに伴う海外拠点の収益性改善、を主因として、今後3年間の同社の売上成長率を年平均で8.7%増、営業利益成長率を同20.6%と予想。2006年3月期連結営業利益を会社計画216億円(EPS165.6円)に対し222億円(EPS165.8円)、2007年3月期254億円(EPS189.3円)、2008年3月期289億円(EPS213.8円)と予想。妥当株価を07年3月期予想PER20倍、EV/EBITDA8.9倍の3800円に設定、投資判断「オーバーウエイト」で新規カバレッジを開始した。

トレーダーズ・ウエブ: http://www.traders.co.jp/

▼ネット・インベスター/
    15日の売買人気15銘柄中トップ:売り=ソフトバンク、買い=りそなHD


ネット証券評議会は15日(水)夕刻、同日の同評議会参加5社(松井証券、イー・トレード証券、カブドットコム証券、楽天証券、オリックス証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。

15日(水)分の日次データは以下の通り――。

●東証IPO銘柄 
▼京阪電気鉄道株式会社(9045)
  http://www.tse.or.jp/listing/new/200603/3keihan.html

当社は明治39年11月に創立され、本年創立100年を迎えることになります。
現在は自ら鉄道事業とデベロッパー事業を行うとともに、大阪府、京都府、滋賀県の2府1県を中心に鉄道、バス、不動産、流通、ホテル、レジャーなど幅広く事業展開する京阪グループの全体戦略を構築する事業持株会社として、「けいはん(京阪)」の名で株主や沿線地域の皆様に親しまれております。「京阪グループは、人の暮らしに夢と希望と信頼のネットワークを築いて、 快適な生活環境を創造し、社会に貢献します。」の経営理念の下、鉄道事業者 としての使命を果たしながら積極的に事業活動を行って利益ある成長を目指すことにより、企業価値の向上に努めてまいります。
同社ホームページ http://www.keihan.co.jp/

▼共立印刷株式会社(7838)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200603/3kyoritsuprint.html

当社グループは制作・プレプレス、印刷、製本までの一貫生産体制を特徴とする印刷会社です。大型輪転機を有する印刷工場及び製本工場を埼玉県本庄・児玉地区に集約し、さらに入稿、製版までのデジタル化・ネットワーク化により、生産の集中と分散、短納期、高品質、低コストを実現しております。
同社ホームページ http://www.kyoritsu-printing.co.jp/

▼ドル円予想/
 金利差相場の怖さは、NZドル急落で実証済み


アキ投資顧問・社長の堀内昭利さん(Akitoshi Horiuchi/ President, AKI Investment Advisor)は今朝、為替相場について概ね次のようにコメントした――。

非常にギクシャクした日となったようだ。
ドルの買い方ががっくりしていて、投げで撤収作戦をやったからであろう。円に関して言えば、昨年の円安劇場とは、ちょっと違うような雰囲気がする。多数が120-125円とか130円とか唱えているのは良くわかっている。それにしても全通貨の往来相場で市場筋は結構痛んでいるような感じだ。ドルスイスなど鉄の1.32台を再び失敗したわけで、いくらなんでも呉越同舟とは言え、裏切りにつぐ裏切りで1.29台に沈んだ印象。

ドル安については、ドバイからの話でドルに暗雲と書いているところもあるが、現在のアメリカが日本、中東、中国によって支えられている以上、あまり馬鹿にもできない。元々、金利差程度しか買い材料はないわけで、経済復権とか言ってもアメリカは所詮、日本のあぶく銭でそれいけドンドンやってきた背景もあり、蛇口を閉められると厳しくなるだろう。金利差相場の怖さはニュージーランドで実証済みなので、あれを参考にすると良いだろう。この後はベージュブックで一相場来そうである。

(3月16日。木曜日。春歓迎と思う日。)

<堀内氏のプロフィール>
1974年スイス銀行入行、為替ディーラーとなる。79年同行東京支店資金課長、83ドイツBHF銀行東京支店資金部長。91年同行東京支店支店長。97年退職、株式会社アキ投資顧問を設立し、社長に就任。80年代には同社顧問で盟友の中山茂氏とともに東京外為市場を席巻した敏腕ディーラー。その活躍は、のちに小説『東京外為市場25時』(大下英治著)となり、TVドラマ「伝説のディーラー」となった。

▼ドル円予想/
 ドル円反落は、日本勢にとって恵みの押し目


14日のニューヨーク市場で、ドル/円は117台前半まで反落した。

ブックフィールドキャピタル株式会社・取締役副社長の田中泰輔氏は15日(水)、「小売売上と経常収支の悪化、『米利上げは後1、2度』と示唆する観測レポートを受けたドル/円の反落は、新年度入り前で買い出動できなかった多くの日本勢にとって、恵みの押し目となろう」として、その理由について次のように語った。

第1に、小売売上の落ち込みについては、「均した水準としても、内容としても、今後の見通しを下方修正させるほど悪い結果ではない」と言う。第2に、米FRBによる利上げについても、3月27、28日のFOMCでの利上げの後、市場が利上げの打ち止めを確信することは、現在のマクロ環境から見てありえないと言う。現時点で「1~2度の利上げ」と決め打ちすることは不可能だし、「相場上の含意はせいぜいドル/円が119円台に反発する際に作られた投機的ロングを巻き戻させるまでだろう。」

<誤解が多い、米国の経常赤字と為替の問題>

第3に、米国の経常赤字の問題は誤解が多いとして、こう解説する――。

▼ドル円予想/
  昨日の外為市場は、俯瞰するならば「小動き」

元為替ディーラーで、『フォレックス・ディーラー物語』(http://www.d4.dion.ne.jp/~smatt)の松田哲さん(Satoshi Matsuda )は為替相場の見通しについて、概ね次のようにコメントした――。

2006年3月16日【マーケット・コメント】
---俯瞰するならば、小動き---
昨日(3月15日)のマーケット(外為市場)は、俯瞰するならば、小動き。
ドル/円(USD/JPY)は、終日、117円台ミドル程度で動かず。
ユーロ/ドル(EUR/USD)は、東京市場・ロンドン市場で、1.20台前半で動かず。
ニューヨーク市場で、[1.2050]を越えて上昇したが、高値も[1.2065-75]レベル。
ドル/円(USD/JPY)が動かず、ユーロ/ドル(EUR/USD)が強含みだったので、ドル/円・レートとユーロ/ドル・レートを「掛け算」することで裁定されるユーロ/円(EUR/JPY)は、141円台前半から、141円台後半程度に強含みとなった。
ユーロ/ドル(EUR/USD)が強含み---「ユーロ買いドル売り」---の理由は、国際資本動向統計(米財務省発表)で、米国外から米国への資本移動が思ったよりも少なかったため。
発表された対米証券投資(1月)---海外からの米国長期債への投資---は、以下の通り。
結果 (1月):660億ドル
事前予想  :725億ドル
前回(12月):538億ドル(566億ドルから下方修正)
ちなみに、先週発表された米国貿易収支(1月)は、[△685.1億ドル]。
資本流入で、貿易収支の巨額の赤字をあがなうことが出来ていない。

<松田氏のプロフィール>
三菱信託銀行に入社。本店国際資金為替部にて、外国為替、国際資金業務を従事。米国ファースト・インターステート銀行に転職。その後、仏国パリバ銀行、クレディ・スイス銀行、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。東京外国為替市場委員会の委員。住友商事にて、外国為替、JGB、日本株、米国株、貴金属、石油取引に伴う外国為替を担当。現在、パフォーマンス・キャピタル(株)。

ニュース・チェック

★午前の東京市場=株価は、買い材料に乏しく上値の重い展開
今日午前の東京株式市場は買い材料に乏しく上値の重い展開。日経平均 が終値で前日比-120.76円安の16,198.28円、またTOPIXも同-12.61安の1654.17、JASADAQ指数は同-1.62安の118.68となった。全銘柄中で値上がり率トップはビーエスビ(JQMM:3800)で、同+15.43%上昇して5460円。東証1部ではティアック(6803)で、同+15.00%上昇して 207円となった。またドル円相場は、117.50円台後半で推移、ユーロ円は141.80円前後で推移している。

★ソニー=「PS3」を2006年11月上旬に日米欧同時発売、と発表
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は、次世代コンピュータエンタテインメント・システム「プレイステーション 3」(PS3)を2006年11月上旬に日本・北米・欧州の全世界市場に向け発売する。SCEIは、月産100万台規模の生産体制を早期に構築し、魅力的なソフトウェアラインアップを揃えるとともに、PS3プラットフォームの全世界同時立上げを一気に推進する。 PS3は、BD(ブルーレイディスク)の最終規格に準拠しており、PS3の圧倒的な演算能力により、高ビットレートでのBD再生が可能となります。さらに、ギガビットイーサネットワーク端子を用いることで高速ブロードバンドネットワークに接続し、ネットワーク上の様々なコンテンツやサービスをより快適に利用していただくことができます。
http://www.scei.co.jp/corporate/release/pdf/060315b.pdf

★USEN=ライブドアとネット事業提携で基本合意、と報道
各社報道によると、有線放送大手のUSEN(4842)とライブドア(4753)は、インターネット事業で業務提携することで基本合意した。USENはフジTVが保有するライブドア株を買い取って大株主になり、証券取引法違反事件で信用失墜しているライブドアの経営を支援する。USENは検討してはいるものの、まだ決定していないとしているが、16日にも正式発表する見込み。

★注目企業=IR情報+ニュースリリース

松下電器産業株式会社(6752)
  □「オキシライド乾電池で有人飛行機を飛ばそう!」プロジェクトが本格稼動
  http://ccml.panasonic.co.jp/v31/f/?p=1000000501/ac02/2895/425

ソニー株式会社(6758)
   進化するPSP「プレイステーション・ポータブル」
新サービス、新機能追加で携帯型エンタテインメントの世界を革新 (PDF)
http://www.scei.co.jp/corporate/release/pdf/060315a.pdf

日本電気株式会社(6701)
3月15日 役員の異動について
http://www.nec.co.jp/ir/ja/index.html

株式会社デンソー(6902)
  中国天津でメータを生産する新会社を設立
デンソーは、中国の天津市にメータを生産する新会社を2月23日に設立しました。
新会社の社名は、天津豊星電子有限公司で、2006年末に量産を開始します。
  http://www.denso.co.jp/ja/newsreleases/060315-01.html

株式会社ディー・エヌ・エー(2434)
3/16ポケットアフィリエイトの機能拡充に関するお知らせ
http://www.dena.ne.jp/ir/

株式会社大林組(1802 )
  競売入札妨害により当社関係者が略式起訴されたことについて
http://www.obayashi.co.jp/oshirase/oshirase20060314.html