▼日本経済アップデイト/
景気は当面堅調だが、過度な楽観は禁物・・・
UBS証券会社・経済調査部チ-フエコノミストの白川浩道さん(HiromichiShirakawa/ Chief Economist, UBS Securities Japan Ltd.)は13日(金)、過去1週間の経済・金融動向について、概ね次のようなアップデイトを行った――。
■経済データレビュー
輸出環境が悪化しない限り、当面は国内景気が堅調に推移するとの見方を変える必要はない。
ただし、過度な楽観は禁物である。第1に、年末にかけては、個人消費が大きく回復したとみられるが、11月には、雇用・賃金が鈍化しており、足元の消費回復が実力以上となっている可能性がある。第2に、自動車など一部製造業や、金融を中心にした非製造業の設備投資意欲にかげりがみられる(11月の機械受注は予想比下振れ)。4-6月期以降の内需拡大の鍵は、1-3月期の外需環境が握っている。
■経済政策アップデイト
現状では、日銀が銀行の不動産向け融資の監視を強化する可能性は低い。日銀が企図している金利機能の復活と銀行貸出の直接的なコントロールは整合的ではないからだ。逆に言えば、日銀にとっては、量的緩和解除がトップ・プライオリティなのである。
■経済予測アップデイト
景気ウォッチャー調査は、12月の個人消費が大幅にリバウンドした可能性を示唆する。個人消費は、10-11月は弱めであったが、10-12月期全体でみれば、弊社予想(実質GDPベース、+0.4%)に上振れリスクが存在する。
■フォーカス
日本の対中貿易赤字は、ハイテク関連財輸入の趨勢的な増加を受け、今後も拡大しそうである。中国の産業高度化は日本の中期的な成長を抑制する可能性がある。
(*このテーマについての詳細は、別途ご紹介する予定です。)
▼日本経済ウオッチ/
日銀と欧米とでは、「金融政策の正常化」の意味が違う!
クレディ・スイス・ファ-スト・ボストン証券会社、経済調査部ストラテジストの小笠原悟さん(Satoru Ogasawara/Strategist, Credit Suisse First Boston:CSFB)は13日(金)、日本経済の行方と日銀に量的緩和政策の解除など「金融政策の正常化」の関連について、次のような見解を示した--。
(1)日銀は4月にも量的緩和政策の解除に踏み切り、その後はしばらくゼロ金利政策を維持するとの見通しを維持する
(2)主要中央銀行の「金融政策の正常化」は「金利の正常化」だが、日銀の場合は「量」から「金利」へという政策運営手段の正常化
(3)期待インフレを抑制するような政策は、デフレからの脱却を遅らせるリスクがある
(4)逆説的であるかもしれないが、辛抱強く実質マイナス金利を維持し、経済の正常化を進めたほうが、意外に早く通常の「金利政策の正常化」に復帰できるかもしれない
▼金融政策と債券市場/
インフレターゲット導入の場合、債券市場への影響は?
メリルリンチ日本証券・調査部、債券ストラテジストの熊谷亮丸さん(Mitsumaru.Kumagai / Merrill Lynch Co., Ltd.)は13日(金)、今週の債券相場見通しとインフレターゲット導入国の状況について、おおよそ次のような分析を行った――。
<引き続き1.4%台中心とするレンジ内で上値の重い展開と予想>
16日週の債券相場は引き続き1.4%台を中心とするレンジ内で上値の重い展開が予想される。
今週、わが国では主要マクロ経済指標の発表が予定されていないこともあり、(1)日銀金融政策決定会合後の福井総裁定例記者会見(1/20)、(2)5年債(1/17)・30年債(1/19)入札、(3)米国のマクロ経済指標・決算発表、という3点に注目が集まろう。
<インフレターゲット導入国で何が起きたか?>
今週(13日)のレポートでは、2006年の債券相場のリスクシナリオを検証する意味で、インフレターゲットが導入された世界の主要7地域の事例を参考に、インフレターゲット導入がわが国の債券市場に与える影響について考察した。
総括すれば、金利水準の上昇・低下に拘わらず、世界の主要7 地域において短期的にはイールドカーブが軒並みスティープ化している点は極めて興味深い。但し、イールドカーブのスティープ化が進行するのは向こう1~2 年程度の話であり、3~5 年程度の中長期的スパンで見れば物価安定効果が期待できることもあり、イールドカーブはインフレターゲット導入当初とあまり変わらない状態に回帰する傾向がある。
▼11月機械受注/
加工・非製造業の設備投資増、機械受注にも反映へ
クレディ・スイス・ファ-スト・ボストン証券会社、経済調査部(Credit Suisse First Boston:CSFB)は13日(金)、内閣府が発表した11月の機械受注統計について、概ね次のような分析を行った――。
内閣府が発表した11 月の機械受注統計によると、民需(船舶・電力を除く、以下コア)からの受注は前月比2.3%増と2ヶ月連続増加した。当社の事前予想(同3.0%減)を上回ったものの、市場のコンセンサス(同4.8%増)を下回った。ただこの統計の毎月の振れが大きいという性質や、予想レンジが3.0%減~9.7%増と広いレンジであったことからすると、今回の結果はそれほどサプライズではなかった。一方、民需全体では前月比9.3%増と10 月の同3.0%増から加速しており、民間企業設備投資は年度末にかけて加速するとの当社の見通しと一致する動きと言えよう。
<民需コアからの受注、5期連続の増加は可能>
内閣府の予測調査では、10~12月期の民需コアからの受注は前期比6.2%増加する見通しであった。これを達成するには12 月に前月比13.1%増加する必要があり、達成はむずかしそうだ。ただ、それでも前期比プラスは維持すると予想され、5 期連続の増加は可能だろう。その他の需要者では、外需が前月比32.1%増と10 月の同25.9%減から持ち直し、官公需は同0.6%増と2ヶ月連続で増加した。特に外需に関しては、このところグローバル経済の回復を背景に輸出が回復し始めており、今回の機械受注統計も輸出増に寄与することとなろう。
業種別に見ると、製造業(前月比11.7%増)では、鉄鋼(同100.9%増)、化学(同94.5%増)、石油・石炭製品(同79.3%増)といった素材業種を中心に大幅増が見られた。一方、非製造業(同9.3%増)では運輸(同60.7%増)、電力(同46.0%増)、建設(同30.1%増)が好調だった。最近の設備投資計画では、素材業種から加工業種や非製造業部門への増勢の広がりが見えており、いずれ機械受注にも反映されると予想される。
▼長期投資家/
金の卵を産むニワトリは大事に育てよう
さわかみ投信・社長の澤上篤人さん(Atsuto Sawakami/President, Sawakami Asset Management Inc.)は、「金の卵を産むニワトリは大事に育てよう」として、次のように語る。
経済活動も市場動向も、すべては需要と供給のバランスの上に成り立っている。買いエネルギーが強ければ、価格は上がり売りを誘う。売られすぎて安くなれば、買いが入りやすくなる。ありとあらゆる目的や利害や価値観が流れ込んできて、時々刻々と移り変わる需要と供給をバランスさせるところが市場である。
自由主義経済では、資本の論理や自己の利益を好きに追求できる。持ち合いや株主資本主義に走るのも、すべて当事者の自由。しかし、節度を越えた強欲の行くつくところには、市場の需給バランスの崩れという落とし穴が待ち構えている。市場をメチャクチャに荒らしたり、企業をしゃぶり尽くすのは、金の卵を産むニワトリを殺してしまうようなもので、結局は自滅する。
▼ネット・インベスター/
13日の売買人気15銘柄中トップ:売り、買いともに=ソフトバンク
ネット証券評議会は13日(金)夕刻、同日の同評議会参加4社(松井証券・イー・トレード証券・カブドットコム証券・楽天証券)合計の「売買代金上位15銘柄」を公表した。
13日(金)分の日次データは以下の通り――。
●東証IPO銘柄
▼株式会社トリドール (3397)
http://www.tse.or.jp/listing/new/200602/2toridoll.html
当社は、焼鳥・うどん・ラーメン・お好み焼き・焼そば・パスタなどの飲食店を全国のショッピングセンターや商業ビル・駅ビルやロードサイドなどに82店舗(平成17年12月末日現在)展開しております。それぞれの業態がオープンキッチンの実演性を携えており、高い集客力をめざし業態開発にも力を注ぐ外食企業です。当社の展開する主要業態は、「とりどーる」(焼鳥ファミリーダイニング)、「丸亀製麺」(セルフうどん)、「粉もん屋」(お好み焼き)、「長田本庄軒」(焼そば専門店)、「丸醤屋」(醤油ラーメン)、「グリル三番館」(パスタ)、「麺屋通り」(複合店舗)等となっております。「ひとりでも多くのお客様にいつまでも愛され続ける地域一番店を創造していこう」という経営理念のもと、外食産業の次世代のリーディングカンパニーをめざし、積極的な出店をつづけております。
同社ホームページ http://www.toridoll.com/
▼レンジ相場の投資術/
意外に小銭稼ぎになる、通貨オプション取引
マットキャピタルマネジメント代表取締役CEOの今井雅人さん(Masato Imai/ President CEO, Matt Capital Management)は先週末、海外出張を前に為替投資について、次のようにコメントした――。
相場も難しくなって来ました。
こういうマーケットになってくると、みんなが迷うので、相場つきにもそれが現れ、上がったり下がったりするものです。当面はレンジと決めて、上がったところを買ったり、下がったところを売りたたいたりしないように心がけたいと思います。
こういう相場のときに銀行時代によくやったのは、at the moneyか、あまり実勢から離れていないin the money, out of the money の期間が短いオプションを買って、ガンマディールをやると、結構うまく稼げました。結構プレミアムの分ぐらいはすぐに儲けられ、意外に小銭稼ぎになります。
▼デフレと長期金利/
日生の予定利率上げ=デフレ脱却を象徴するサプライズ
三菱UFJ 証券・金融市場戦略部チ-フ債券ストラテジストの石井純さん(Jun Ishii/ Chief Fixed Income Strategist, Mitsubishi UFJ Securities Co.,Ltd.)は今朝、長期金利(債券相場)予想しについて、概ね次のようにコメントした――。
先週末の内外債券市場
【終 値】
・ 債券先物(3 月限) :137.87 円〔▲0.03 円〕
・ LIFFE JGB FUT.(MAR) :137.92 円
・ 新発 2 年利付国債(#240):0.255%〔▲0.005%〕
・ 新発 5 年利付国債( #52):0.820%〔+0.005%〕
・ 新発10 年利付国債(#275):1.445%〔+0.005%〕
・ 新発20 年利付国債( #83):1.935%〔+0.015%〕
・ 新発30 年利付国債( #20):2.265%〔+0.020%〕
・ 米10 年国債 :4.35% 〔▲0.05%〕
・ 独10 年国債 :3.27% 〔▲0.01%〕
今週〔1月16日-20日〕の長期金利見通し
<予想レンジ>
・ 長期金利(#275) 1.420%~1.520%
・ 債券先物(3月限) 137.25円~138.10円
<見通し>
今週の長期金利は、神経質にもみ合いながら強含みに推移しそうだ。ポイントは(1)2 度の利付国債入札(5 年債・30 年債)、(2)日銀「展望レポート」の中間評価と福井総裁会見、(3)続・米利上げ打ち止め観測。
<投資方針>
引き続き逆張り。高値を買い上がる投資環境ではない。かといって下値を売り急がせる材料の出現も想定しがたく、押し目は依然として固そうだ。波乱があるとしたら2 度の利付国債入札。先週の10 年債入札はクーポン引き下げにもかかわらず無難にこなされたが、入札をきっかけにした需給相場の自壊作用はままあることなので、注意が怠れない。
債券先物チャート
3 月限の日足は小さな陰のコマ。
【チャート・ポイント】
141.32円:2005 年中のザラバ最高値(6 月8 日)
138.91円:マド埋め(2005 年9 月22 日のザラバ安値)
138.53円:マド埋め(2005 年9 月27 日のザラバ安値)
138.48円:2005 年11 月25 日のザラバ高値
138.30円:1 月10 日のザラバ高値
<138.05円:本日の3 月限予想レンジ上限>
≪137.92円:昨日のLIFFE3 月限終値≫
137.91円:5 日移動平均
≪137.87円:昨日の東証3 月限終値,前日比▲0.03 円≫
<137.75円:本日の3 月限予想レンジ下限>
137.54円:雲上辺(本日)
137.54円:転換線
137.49円:雲下辺(本日)
137.28円:基準線
136.25円:2005 年12 月12 日のザラバ安値
135.92円:2005 年11 月4 日のザラ場安値
133.26円:2004 年中のザラバ最安値(6 月23 日)
(チーフ債券ストラテジスト 石井 純さん7:30a.m.)
▼06年・白金相場/
26年ぶりの高値!変動の高い相場展開と見る
日本ユニコム・調査部課長 の陳晁熙(チン・チョウキ)さん(Chen Chaur-Shi/Manager, Research Dept, Nihion Unicom Corporation )は13日(金)、NY白金先物相場予想について、概ね次のようにコメントした――。
<06年の白金の産業用需要は、さらに拡大へ>
白金相場は、12日のNY市場で昨年の高値1026ドルをブレイクして1035.5ドルを約定し、26年ぶりの高値を示現した。英貴金属大手のジョンソン・マッセイ社は、プラチナ市場に関する2005年中間報告書(11月)の中で、05年のプラチナは自動車産業用が需要を押し上げ、価格は堅調に推移するとの見通しを示し、今後6カ月間のプラチナ価格は890―1030ドルと予想したが、この上限を上抜いたことになる。
報告書によると、05年のプラチナの総需要は前年比1.8%増の208.7トンと過去最高になる見通し。欧州や日本、米国でのディーゼル車やトラックの販売台数の増加や排ガス規制強化を受け、自動車触媒が同8.5%増の120.1トンに拡大。また、ハードディスクや液晶ディスプレイなど産業用も50.3トンに伸びる。昨年からの世界的な景気回復を受けて、06年の白金の産業用需要はさらに拡大しよう。
ニュース・チェック
★午前の東京市場=新興株市場が孤軍奮闘の様相
今日午前の東京株式市場は、日経平均 が終値で前日比-148.89円安の16,306.06円、またTOPIXも同-8.36安の1673.33、JASADAQ指数は同+1.75高の141.73となった。またドル円相場は、114.00円前後で推移、ユーロ円は138.60円前後で推移している。
★ジム・ロジャーズ氏=中国株に対する投資スタンスを「買い」に転換
米著名投資家のジム・ロジャーズ氏が1月6日~11日まで来日した。同氏の著書の翻訳を行うなど親交があり、来日中も身近にいた立正大学経済学部の林康史教授は、「今までは中国株を買わないと言ってきたが、買ってもいいという考え方に変わってきたもよう」と言う。
★注目企業=IR情報+ニュースリリース
大和証券グループ本社(8601)
大和証券エスエムビーシー株式会社, 三井住友フィナンシャルグループ(8316)株にかかる委託注文の同社取次ぎについて
http://www.daiwa.jp/CACHE/japanese/press.cfm
ハートフォード生命保険株式会社
変額個人年金保険「アダージオV3」を広島銀行で販売開始
~年6回の分配金受取選択が可能に~
http://www.hartfordlife.co.jp/index.html
日本電気株式会社(6701)
1/13公開買付けの結果に関するお知らせ

